子供が離れて暮らす親に会いたくないと言ってるときは会わせなくてもいい?
子供が面会交流したくないと言ってる。子供の意見を尊重して会わせなくてもいいよね・・・
面会交流とは離婚や別居などで子供と一緒に生活できなくなった親が、子供と定期的に会ったり手紙やメールでやり取りすることを言います。
これは子供の利益や福祉を最優先に考え、子供の健やかな成長を育むために必要なことであると民法でも定められています。
しかし子供が面会交流したくない、と言った場合はどうなるのでしょうか。
面会交流は基本的に拒否できない
夫婦の対立が深く、お互い顔も見たくない状態で離婚した場合だと別れた相手に子供を会わせたくない気持ちもあるでしょう。
ですが面会交流はもともと子供の利益を最優先に考えて行うべきもの。
会わせたくないから、という一方的な感情で面会交流を拒否することは原則出来ません。
両親から愛された、という経験はその後の子供の成長には必要不可欠ですし、別れた親からしか学べないこともたくさんあります。面会交流後に子供の新たな成長を感じられることもあるでしょう。
拒否できる場合
基本的に一緒に暮らしている親は面会交流を拒否できませんが、例えば相手が子供に暴力をふるう、子供を連れ去る恐れがあるなど、子供の利益や福祉に害になる可能性がある場合は拒否できます。
このような正当な理由があれば、離婚時に約束していた交流の回数や時間を変更することも可能です。
相手と話し合い、どうしても折り合いがつかない場合は家庭裁判所に調停を申し込みます。
子供が会いたくないと言ってる場合
子供が面会交流をしたくない、会いたくないと言ってる場合は慎重な対応が必要です。
子供は大人が思っているよりもはるかに周りの状況を見ています。一緒に暮らしている親が面会交流をさせたくないと思っていたら、子供はその空気を敏感にキャッチし親の迷惑にならないよう遠慮している可能性もあるからです。
子供の表面的な言葉を鵜吞みにするのではなく、気持ちに寄り添いながら面会交流を促すことが大切です。
また面会交流は子供の年齢によっても対応が変わってきます。15歳以上の子供が会いたくないと明確に意思表示している場合は面会交流が拒否できる可能性は高くなります。
面会交流を促しても会おうとしない場合は他の手段を考えます。
直接会うことに抵抗があるならば、電話やメール、LINEなどの間接的な方法に変更してみたり面会交流をサポートしてくれる機関に相談するのも有効!
まとめ
重要なのは、子供の福祉と利益を最優先に考えながら、両親が協力して最善の解決策を見出すことです。