知ってるようで知らない!?似たような語句

こんにちは、サクラサク行政書士事務所です。

普段何気なく目にする言葉で、似たような語句ってありますよね。

だいたいの意味はわかるんだけど、違いは何?って聞かれるとよく知らない・・・

そんな語句を3つ紹介します。「へぇ~」と言う程度の軽い気持ちで読んでみてくださいね。

➀:合意と同意

立場の違い

合意:関係者全員が対等な立場で意見を出し合う

同意:一方が意見を出し、他方がそれに賛成する立場にある

意思決定のプロセス

合意:双方が意見を出し合い、互いに納得した上で意思が一致する

同意:一方が提案し、他方がそれを受け入れる形になる

使用される状況

合意:全ての当事者が主体的に判断する

同意:利用規約への同意や保護者の同意書など、一方が条件を提示する場面で使用される

文書作成時の違い

合意:通常、全ての当事者が署名(記名)押印する

同意:通常、同意した当事者のみが署名(記名)押印する

②:捺印と押印

②:捺印と押印

定義と意味

捺印:「署名捺印」を省略した言葉で、自筆で名前を書いた上でハンコを押すこと

押印: 「記名押印」を省略した言葉で、自筆以外の方法(印刷や代筆など)で記された名前にハンコを押すこと

使用場面

捺印:契約書など、本人の意思が重視されるシーンで使用される

押印: 書類の確認や承認など、より多くのビジネスシーンで使用される

名前の記載方法

捺印:本人が手書きで名前を書く(署名)

押印: 印刷された名前、社印やゴム印で押された名前、代筆された名前などが該当する

両者とも法的効力はありますが、捺印の方がより高い証拠能力を持つとされています。また単にハンコを押す行為を押印と呼ぶ場合もあります。

ビジネスシーンでは、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。

③:解除と解約

効力の及ぶ範囲

解除:契約の効力を遡及的に消滅させ、契約が最初から存在しなかったことにする

解約: 契約の効力を将来に向かって消滅させる

適用される状況

解除:主に契約の重大な違反や債務不履行の場合に適用される

解約: 継続的契約(賃貸借契約、委任契約など)の終了に多く使用される

アパートの賃貸契約やサブスクをやめるときは解約する、と言いますね。

実際の用いられ方として、契約の「解除」の意味で「解約」と使用される場合もあります。